新年恒例になった茨城県の笠間焼「彩(いろどり)初窯市」を覗いてきました。市笠間工芸の森公園笠間工芸の丘を会場としたイベントです。 規模は、それほど大きなものではないですが、沢山の買い物客がでていました。 特徴がないのが笠間焼の特徴と云われていますが、新規性あるやきものが並んでいました。
今年も各地の窯場を訪ね特徴ある酒器ぐい呑を紹介いたしますので、本年も宜しくお願いします!!
全国のやきもの産地にこだわる酒器専門通販店 【陶のぐい呑や】
作成者アーカイブ: 陶のぐい呑やのみきちゃん
日本六古窯の一つ歴史あるやきもの・常滑焼(愛知)!
愛知県の知多半島伊勢湾に面した常滑市に常滑焼があります。 日本で本格的なやきものとされる中世六古窯の中で最も古いやきもので信楽焼や丹波焼の発展に影響を与えたとされるのが常滑焼です。 国の伝統的工芸品に指定されている伝統あるやきものですが、今では、朱泥の急須が代表的な製品ですが、伝統技法を受け継いだものから新しい挑戦的なものまで多彩な製品を楽しむことができます。
名鉄常滑駅から徒歩10分ほどのところには、明治時代に土管(陶管)を大量に焼いた大きな登り窯や煙突などの名残を感じることができる一角があります。 ここでは、「やきもの散歩道」が整備され昔の繁栄に想いを馳せることができる焼却窯や煙突、工房をそのまま利用した窯元の展示場などを見て回ることができます。
写真は、土管坂、陶栄窯(8連房式登り窯)、煙突群、趣ある工房群など・・・
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関東の代表的やきもの・益子焼(栃木)!!
日本の六古窯 !
先日まで東京国立博物館にて縄文時代の出土品を多数展示する展覧会が開催されていましたが、日本のやきものの歴史は、世界的に見ても古いものがあります。 中国や朝鮮などに大きな影響を受けながら、現在では、世界に類がないはどの多様性あるやきものが全国で見ることができます。この発展の中で、特に平安時代後期から室町時代が重要な時期になります。 全国に沢山の窯が起こり活動していましたが、そのほとんどが活動を停止してしましました。 その中で、愛知県の常滑焼、瀬戸焼、福井県の越前焼、滋賀県の信楽焼、兵庫県の丹波焼、岡山県の備前焼は(写真順)、今日でも活動していますので、「六古窯」と呼ばれています。
世界的には、施釉のやきものの発展が目覚ましい中、日本の六古窯は、ザックリ云うと素朴な無釉のやきもので瀬戸焼だけが施釉のやきものになります。今では、古い伝統的な技法を下に挑戦的な新しいやきものも提案されています。 これも歴史の一頁になるのでしょうか・・・
こんな伝統のやきもの中で、多数のぐい呑愛好家がマイぐい呑で伝統の日本酒を楽しんでいますよ~
富山立山で息づく越中瀬戸焼!!
能登にある伝統の珠洲焼(石川)!!
能登半島の先端近くの珠洲市には、須恵器の流れをくむ焼締めのやきものがあります。 平安時代末期から始まったやきもので還元焼成による燻べ焼の黒色が特徴です。 当時は、日本海沿いに東北、北陸、北海道まで運ばれるほどの大窯業地でした。 16世紀末には、姿を消しましたが、近年、再興されました。 陶芸家育成のために創設された研修所・珠洲市陶芸センターの効果でどんどん若い陶芸家が育っているのを感じますね・・・
「無釉焼締め」、「自然釉被り」、「還元焼成の燻べ焼」が特徴ですが、一見すると単純なやきものに見えますが、中々味わい深い表情があります。 使えば使うほど肌が落ち着いて綺麗になると云われています。 珠洲焼の里にある珠洲焼館では、窯元や陶芸家の作品が展示販売されていますので、お気に入りのものを見つけることができます。
珠洲までは、能登半島を北上することになりますので、走行距離は長いですが、以前、有料だった「のと里山街道」も無料化になっていますので、快適なドライブを楽しめます