陶のぐい呑やのみきちゃん の紹介

全国やきもの産地の酒器ぐい呑を専門に通販している【陶のぐい呑や】の店長です。 各地の手作り酒器ぐい呑のことや日常の出来事を写真で紹介しています。

多様な織部様式!!

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東海地方の代表的なやきものである瀬戸焼(愛知)と美濃焼(岐阜)は、桃山時代から続く伝統的な釉薬の多様性が楽しむことができて焼き物好きには、興味の尽きないやきものです。 黄瀬戸、瀬戸黒、志野そして織部と、次々と誕生しました。 それぞれのバリエィションも豊かですね・・・
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その中で、茶人の古田織部の好みと指導により発展したとされる歪がある造形と斬新なデザインが特徴の織部様式には、たくさんの派生の織部があります。 よく目にするのは、銅緑釉、長石釉と鉄釉を使った斬新な意匠が基本の青織部ですが、黒織部、総織部、鳴海織部、唐津織部、弥七田織部などたくさんの織部があり面白いですね・・・

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須恵器の流れをくむ珠洲焼

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石川県能登には、須惠器の系統を継承する珠洲焼があります。 能登半島の先端に近く富山湾に面した珠洲市が中心に生産されています。 平安時代末(12世紀後半)~室町時代後期(15世紀末)にかけて生産された日本の中世を代表する焼き物でしたが、急速に廃窯されました。 最盛期には、海運により日本海沿岸の北海道から北陸の各地に流通していました。
現在は、再興され、珠洲焼の特徴である「還元焔燻べ焼」と云われる無釉還元焼締めの日用品を沢山の窯元や陶芸家の方が焼いています。 一見すると灰黒色ですので、素朴ですが、じっくり観ると自然釉の景色など味わいのあるやきものです。 珠洲焼館には、40程の陶芸家や窯元の力作が展示販売されていますので、ゆっくりと作品を触って珠洲焼を楽しむことができます。 前にある珠洲焼資料館では、珠洲焼の歴史などの資料や古陶の説明などで理解を深めることができます。

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共通点の多い各地の万古焼!

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全国の焼き物には、特徴など共通点がある焼き物があります。 永い時間を経て技術の伝播や交流があった結果でしょうが、その一つは、万古焼(ばんこやき)があります。
 
1. 四日市万古焼(三重県四日市付近)・・・起源は、元文元年(1736)桑名の豪商が開窯し作品が永遠に残るようにと願い「萬古不易」または「萬古」と刻印したのが始まりとされています。 国の伝統的工芸品に指定されている窯里です。
2. 二本松万古焼(福島県二本松)・・・二本松藩が京都から陶工を招いて嘉永6年(1853年)に始まったとされ現井上窯が再興しました。
3. 田島万古焼(福島県田島)・・・弘化2年(1845年)に陶工を招いて始まったとされ現勝三窯が再興しました。
何より焼き物の名前が「万古焼」が同じで、使っている土が朱泥・紫泥の赤味のあるのが特徴です。 また、急須作りの「型くずし」製法が、四日市万古焼と二本松万古焼に共通点があります。 専門家ではありませんので裏付けはなく単なる偶然かも知れませんが、江戸時代に技術が伝搬されたのでは?と想像するとロマンがありますね。 この他にも東日本各地に、万古焼があったとようですが・・・(ぐい呑画像は、万古焼、二本松万古焼、田島万古焼の順です。)

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佐渡の名陶・赤泥の無名異焼!!

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新潟には、金山で知られる島の佐渡があります。ここには、金山から産出される鉄分の多い陶土で高温焼成した朱泥の無名異焼があります。 無名異とは、漢方薬に由来し勝海舟により無名異焼と命名されたとの話もあります。 その起源は、西暦1800年までさかのぼります。 平成15年に、五代伊藤赤水は、重要無形文化財保持者(人間国宝)に指定されるほどの焼き物の伝統がある「知る人ぞ知る」窯里です。 16の窯元が活動していますが、ほとんどが佐渡の西北に位置する相川地区に集中しています。 無名異焼窯元の作品が一堂に展示販売されている「椿屋陶芸館」(写真)は、是非、訪問したいところです。 
この相川地区には、佐渡金山や佐渡奉行所などの史跡も集中している地区でもあります。 金山は、江戸時代に栄えた印象が強いのですが、昭和まで現役の金鉱で、平成元年に操業停止になったとのことです。 世界遺産の登録へ向けての運動も活発になっています。

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本州最北端の窯里・津軽金山焼!

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青森県五所川原に津軽の登り窯の窯里・津軽金山焼があります。 かってこの地にあった須惠器に影響された松宮氏が昭和60年(1985)に始めた焼締めに拘った大規模でユニークな焼き物です。 各地にある窯元とは違い若い陶芸家が作陶し共同運営をしています。 窯焚きの頻度が激しいために数年ごとに新しい登り窯を作っています。 大きな建物の中には複数の登り窯や穴窯があり、あたかも大きな工場のような印象です。
ここには、堆積した良質の粘土があり大量の薪として使える赤松が豊富に存在していますので陶芸家と自然が織りなす焼き物作りには、適した土地ですね~

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石川県の伝統のやきもの・九谷焼!

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石川県では、九谷焼が有名ですが、金沢には、「加賀百万石お国焼」と云われる大樋焼(おひやき)があります。 約350年前に加賀藩主に招かれた京都楽家の門人の一人が開窯したとされている伝統あるやきものです。 金沢の人気観光スポットである長町武家屋敷と和洋折衷の不思議な尾山神社の近くに大樋焼本家窯元があります。 当代は、9代目となる歴史ある窯元です。
大樋焼は、口あたりが柔らかで保温力に富んだ焼き物で、「大樋の飴釉」と云われる茶褐色の素朴で味わいのある釉薬が特徴です。 茶盌のほか水差し、香合などが、主な伝統の焼き物ですが、温かみ溢れる酒器ぐい呑も楽しめます。

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金沢の伝統的やきもの・大樋焼!!

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石川県では、九谷焼が有名ですが、金沢には、「加賀百万石お国焼」と云われる大樋焼(おひやき)があります。 約350年前に加賀藩主に招かれた京都楽家の門人の一人が開窯したとされている伝統あるやきものです。 金沢の人気観光スポットである長町武家屋敷と和洋折衷の不思議な尾山神社の近くに大樋焼本家窯元があります。 当代は、9代目となる歴史ある窯元です。
大樋焼は、口あたりが柔らかで保温力に富んだ焼き物で、「大樋の飴釉」と云われる茶褐色の素朴で味わいのある釉薬が特徴です。 茶盌のほか水差し、香合などが、主な伝統の焼き物ですが、温かみ溢れる酒器ぐい呑も楽しめます。

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伝統の古窯・越前焼(福井)!

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福井県には、日本六古窯の一つの越前焼があります。 その起源は、平安時代時代まで遡りますが、東海地方の常滑焼の技術を導入して発展した焼き物とされています。 しかし、古窯として認識されたのは、昭和初期の陶磁研究家の小山冨士夫の研究結果とされそれまでの日本五古窯に加えられました。 
この越前焼を復活させるために昭和46年(44年前)福井県は、「越前陶芸村」を作りました。 毎年、5月下旬には、この広場を使い「越前陶芸まつり」が開催されますが、今年も60程のテントで窯元さんや陶芸家が特徴ある焼き物を展示販売していました。 
もともとは、無釉の焼締めですが、新しい感覚の施釉の焼き物や極薄の焼き物なども面白いです・・・

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日本の原風景・小鹿田焼の里!

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福岡県との県境に近い大分県日田の山里に小鹿田焼があります。 今でも、一子相伝で技法と伝統を守っている全国でも珍しい歴史ある窯里です。 何と云っても唐臼と水の音が響く日本の原風景を感じる趣のある雰囲気が良いですね~ 10軒の窯元だけで窯里を形成し機械など使わず民芸調のホットできる焼き物を作っています。 近接する小石原焼(福岡県)の陶工を招へいして開窯しましたので、飛び鉋、打ち刷毛目など多くの共通の装飾技法が見られます。 ”国の重要無形文化財”や地区が”重要文化的景観”などに指定されています。

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いま萩が面白い!!

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今年は、山口県の萩が注目されています。NHKの大河ドラマ「花燃ゆ」の舞台である松陰神社にある松下村塾には、たくさんの観光客でにぎわっています。 
ここには、「一楽(京・楽焼)、二萩(萩焼)、三唐津(唐津焼)」と云われるように茶陶として有名な萩焼があります。 国の伝統的工芸品に指定されていますが、この歴史も16世紀末の文禄・慶長の役で渡来した朝鮮陶工によって本格化したとされています。 貫入から染み込む茶渋などで使い込むほど表情がかわるため「萩の七化け」が特徴です。
GW中、定例の萩焼まつりが盛大に開催されたくさんの買い物客で賑わっていました。

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